水戸藩9代藩主・徳川斉昭公(1800~1860)は、動物性の食物は魚と鳥だけという江戸時代に、牛乳や乳製品の一種である酪や蘇の効果にいち早く着眼し、その普及に力を注いだと言われています。
水戸と乳製品の関わりは、新しい食文化を追求し、普及した斉昭公の時代まで遡るのです。
宣教師として、長い間水戸に住んでいたハーバート・ニコルソン(1892~1983)は、第二次大戦後間もない日本の食糧難時代に、日本の子どもたちに栄養価の高いヤギ乳を飲ませようと、数千頭にもおよぶヤギをアメリカからつれてきました。
この“ヤギのおじさん”がつれてきたヤギの子孫が、森林公園内のふれあい牧場にもいるかもしれませんね。